待つこと - 丸山の講義補助

今のところ、私の教員としての最大の欠点は、待つのが苦手なこと。これは、実は致命的にマズイ時もある。

SNSの書き込みでも多忙な自分を描いており、それは事実ではあるが、ペースの違う人、特に学生にとっては「いつも忙しそうな先生」という印象を与え、彼らのまだ表出していない潜在性を潰しかねない（いや、たぶん既にいくつか潰してると想定すべきだろう）。

研究所にいた時は、ボクサーのように、とにかく世界戦のための準備と競争のつもりで誰をも待つ意思はなく、足の遅い同僚よりも、同じか早い外部の人とばかり。UNESCOとOECDで大活躍だった最初の上司のスピード感が役割モデルだったに違いない。

だが、就職したばかりの頃、そんな速い上司に対して20歳年下の部下であった私が感じたことは、いかに彼を邪魔しないか・足を引っ張らないか、であったように思う。実際、彼も当時の私の手際の悪さに露骨に嫌な顔をしてたし、それがますますプレッシャーに。年上の同僚たちの中には、その上司に潰され、精神病を患う者もいた。

カッコよく言うと、今の私は学生に育てられているんだなと。GW明けのゼミ新歓パーティーでは、私が授業料を大いに払いたい。

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