丸山の講義補助

Contents for Higher Education for Sustainable Development

(第12章)気候変動

教科書12章は、気候変動です。多くの国々では気候変動がホットな話題で、先日のオーストラリア選挙では気候変動が争点の一つでしたし、 NASAも気候変動の問題提起をしています。大阪で開催中のG20サミットでも、気候変動は扱われていますね。

climate.nasa.gov

私も4月のエントリーで、環境保護活動家グレタ・トゥーンベリさんのことに触れました。

sophiamaru.hatenablog.com

でも、コンパクトにまとまってて、自分には何ができるのか?を考え、行動に移すことができる書籍は、こちらだと思います。

気候変動の時代を生きる: 持続可能な未来へ導く教育フロンティア

気候変動の時代を生きる: 持続可能な未来へ導く教育フロンティア

  • 作者: 永田佳之
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2019/03/30
  • メディア: 単行本
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あと、こちらのビデオも良いと思います。

sdgs.tv

さて、教科書の内容をおさらいしておきましょう。 

I. The Basic Science of Climate Change

  1. 気候変動はグローバル危機である。
  2. 国際的に協働して行動するべき。
  3. 国を越えて、世代を越えて、やる。投票権を持たない子どもや生まれてくる将来世代。
  4. GHG排出と近代産業化の課題。
  5. 気候変動は、ゆっくりと進展する課題。
  6. また、複雑な課題。
  7. 世界の最も強い会社はエネルギー関連企業。

太陽放射・地球放射の吸収・排出の差分である有効放射量が高いと、地球温暖化へ。平均気温は上昇中。

scripps.ucsd.edu

II. The Consequences of Human-Induced Climate Change

今までどおりのやり方(business as usual)だと、その傾向は変わらない。

そういう脅し文句のようなアプローチ、あちこちにあって、それがビジネスになる。日本企業がSDGsにこぞって取り組むのも、、、同様ではないことを祈ります。

地球を「売り物」にする人たち

地球を「売り物」にする人たち

 

III. Mitigation of Greenhouse Gas Emissions to Limit Global Warming to Two Degrees Celsius

で、軽減するのが最重要!という話に。GHG排出を削減する。 「The challenge to keep global warming below 2 degrees」

http://www.globalwarming-sowhat.com/warm--cool-/warming-track-to-5c-by-2100.pdf

再生可能エネルギーによる発電は、水力発電の他、太陽光・太陽熱・風力・地熱・大気中の熱その他の自然界に存する熱・バイオマスによる発電があります。カナダが66%も再生可能エネルギーを導入してて、世界一みたいですね(経産省資源エネルギー庁)。私も欧州横断バスでぼんやりと風力発電の風車を眺めてました。 

www.enecho.meti.go.jp

IV. Adaptation

テクノロジー活用によって軽減できることは多いが、その発展でGHG排出もあるため、注意も必要。今は中国が最大の排出国となった。

政治主導も重要。 

気候変動クライシス

気候変動クライシス

  • 作者: ゲルノットワグナー,マーティンワイツマン,Gernot Wagner,Martin L. Weitzman,山形浩生
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/08/26
  • メディア: 単行本
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中学生の時だったか、父親が使わなくなった太陽光発電シチズン腕時計を、とてもカッコいいと感動して使っていた時がありました。1973年のエネルギー危機がきっかけだったとは知りませんでした。危機は機会なんですね。

www.gizmodo.jp