システム思考で捉えると、世界が面白く見えてくる！
「途上国の人たちがかわいそうだから、助けたい」という純粋な気持ちはとても大切にしてほしいです。でも、そういう気持ちを（無意識でも）悪用する人も世の中にはいて、私たちが関わるほどに、「かわいそうな」人たちを閉じ込める・追い詰めることもあります。なので、そうした状況に想像をめぐらせた上で、かつ国際協力に関わるのが、私は健全な感じがします。「自分は正しいことをしてる！現地の人も感謝してくれてる。邪魔するな」みたいな姿勢だと、もったいないなと。
そうした話に踏み込むか否かに位置づく、私の担当講義「国際教育開発論」を、上智大学総合グローバル学部の「授業紹介」に掲載いただきました。
「現実課題を前に教育が万能薬のように語られることがあるが、実はどれもが関連してて、教育だけを扱っても解決には至らない」という話は、システム思考から来ています。持続可能な開発のための教育（Educatio for Sustainable Development: ESD）の初期の研究段階で、システム思考に触れて扱うようになりました。
その頃、システム思考といえば、センゲの本を読んでました。中で扱われている、ビール販売の話（ゲーム）は、考えてみれば当たり前なのですが、想像力が求められるものです。
そのセンゲ本も版を重ね、少し分厚い本になっています。ちょうど、夏休みの読書には良いのではないでしょうか？Sengeは日本語版が3402円、原文が1300円。英語読解できると、差額で美味しいランチも食べられるというメリット、とても魅力的じゃないですか？
The Fifth Discipline: The Art & Practice of The Learning Organization (English Edition)
- 作者: Peter M. Senge
- 出版社/メーカー: Currency
- 発売日: 2010/03/31
- メディア: Kindle版
（追記）秋学期「国際教育開発論2」では、『Understanding Human Ecology: A systems approach to sustainability』も参考書とし、教科書として『Systems Thinking For Social Change』も指定しています。
さらに参考書として、少し分厚いのですが、学校関係者にもオススメな『学習する学校――子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する』 も指定しています。
学習する学校――子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する
- 作者: ピーター M センゲ,ネルダキャンブロン=マッケイブ,ティモシールカス,ブライアンスミス,ジャニスダットン,アートクライナー,リヒテルズ直子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
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（余談）私も大学2年の夏は「英語のリーディングとリスニングを強化する！」と、あまりに暑いとマクドナルドへ行ってコーヒーだけでペーパーバックを10冊、家ではカセットテープ再生機を（何度やっても聴き取れず涙顔で）叩きながら英語の勉強をした、夏休みでした。受験勉強もそうかもしれませんが、夏休みは前半が勝負です。お盆までまずは頑張って！
小説『TOP GUN』 は、その夏、最初に読み切ったものだったと記憶してます（笑）
子どもの頃はカッコイイと思えた映画『トップガン』は、今の私にはズッコケるほどくだらない内容ですが、2020年公開予定のこちらは、映画館で観たいです。たぶんストーリーは酷いでしょうけど、さらに子どもの時に何度もプラモデルを作ったトムキャットを見に行くようなもので。
